中国政府奨学金で留学する前に
中国政府奨学金は、国家留学基金管理委員会(CSC)が扱う中国留学の奨学金制度です。ただし、出願先や選考の順序は募集事業ごとに異なります。このページでは、日本側の選考を経る方法と、中国の大学が推薦する方法を区別します。
Type A:日本側の窓口と選考の順序
日本の正式な手続きは、JASSOの募集ページから確認します。2026年度は和文書類をJASSOの専用システムへ提出し、書類・面接選考を経た合格者がCSC電子申請へ進みました。国内選考を通過した候補者は、文部科学省が在日中国大使館を通じて中国政府へ推薦します。大使館に最初から応募書類を直接送る方式とは異なります。
同年度のCSC登録案内はType A、受理機関番号3921を指定しています。番号はこの募集の参考情報です。2027年度に使えると判断せず、新しい案内で確かめてください。受入れ内諾を証明する資料もCSC登録時に必要でした。
Type B:大学の選考を経て推薦を受ける
大学経由の出願では、希望課程の募集要項から手順を確認します。例えば清華大学の2026年度大学院向け案内では、大学の受入れ内諾と院系の奨学金推薦を得たうえで、大学からの案内に従いCSCへ登録します。これは清華大学の該当募集の例であり、日本側の国内選考とは別です。
確認時点で同校の奨学金ページは2026年度の内容を掲載し、2027年度版は公開予定としています。2027年度の通常入試案内があっても、奨学金の条件まで確定したとは限りません。受理機関番号、対象専攻、国籍条件、内諾書の形式は大学・募集事業ごとに確認してください。
この情報を準備に使う
希望課程について、次の点を短く記録しましょう。根拠となる募集要項や書類も添え、未公表の点は「要確認」として残します。
- 申請を受理・審査する機関
- 本人の申請期限と機関の審査期限の区別
- 年齢上限と判定の基準日
出願資格:日本国籍と、課程ごとの条件
2026年度の日本側募集は日本国籍の方が対象です。学部は高校卒業以上、修士は学士、博士は修士の取得者・取得見込み者が対象で、年齢上限は2026年9月1日時点でそれぞれ25歳以下・35歳以下・40歳以下でした。これは2027年度の資格を確定するものではありません。
中国語で学ぶ場合、前年度の基準は学部などでHSK3級180点以上、修士・博士でHSK4級180点以上。ただし大学がさらに高い水準を求める場合があります。英語課程は別途その課程の証明要件を確認します。学部出願にはCSCAも必要でした。
- 中国籍を以前持っていた方、親が中国籍の方の学部出願には、国籍取得時期・中国国外での居留期間に追加条件がありました。2026年度の日付を2027年度へ読み替えず、新年度の要項を確認してください。
- 日本に住んでいることだけで、日本国籍を条件とする国内選考に応募できるわけではありません。二重国籍や交換留学中の扱いは公式Q&Aも確認してください。
支援内容と、自分で用意する費用
JASSOの2026年度募集には学費・大学寮費・総合医療保険料の免除と、課程別の生活費が記載されています。これは同募集の給付内容であり、すべての中国政府奨学金やType Bに一律に当てはめることはできません。
支援の対象、支給期間、住居の条件を分けて確認しましょう。健康診断の費用は前年度の案内で自己負担とされています。渡航や書類準備を含め、給付内容に明記されていない費用は別途予算を用意してください。
和文書類とCSC提出書類を別々に準備する
JASSOの2026年度の手引きでは、和文出願書、学習計画書、成績・卒業関係書類、推薦状などを指定の順番で一つのPDFにまとめて提出します。すべての書類が全員に必要とは限らないため、課程・在籍状況ごとの一覧で確認してください。
面接選考後のCSC登録では、中国語・英語の書類と受入れ内諾の証明が必要でした。和文の学習計画と異なる大学・専攻を登録しないよう、提出前の控えを保存しておくと確認しやすくなります。
外国人体格検査表と無犯罪経歴確約書は、前年度は面接選考合格者が指定期日までに提出する書類でした。健康診断の項目・医療機関・署名や写真の割印を別添3で確認し、新年度の様式が出る前に古い様式で手配を決めないでください。
日本側選考と大学経由、どちらを調べる?
日本側の募集対象に該当するなら、まず国内選考の新しい募集要項で最初の提出先と締切を確認します。特定の研究科や指導教員を希望するなら、その大学のType B募集と入試の前後関係を調べましょう。CSC登録だけ済ませても、どちらの選考も自動では完了しません。
併願・併給は別の問題です。JASSOの前年度Q&Aには日中友好協会募集との併願・併給に関する制限もあります。複数の方法を考えている場合は、出願前に各募集の禁止事項を照合してください。
2027年度の募集は発表されていますか?
2026年10月17日確認:JASSOと在日中国大使館の掲載資料では、2027年度の日本向け国内選考日程・募集条件は未確認です。現在読めるJASSOの募集要項は2026年9月入学分。2027年度の出願締切として使わないでください。
2026年度の参考日程 · 受付終了
2025年中の出願も、入学年が2026年のため前年度の参考です。下記から2027年度の日付を推算しないでください。
- 和文書類のアップロード締切(日本時間・Asia/Tokyo)
- 国内選考のオンライン面接
- 面接選考合格者のCSC登録・健康関係書類の提出締切
次に調べる大学
いずれも公式資料に基づく出願情報がある大学です。日本向け枠の確保や採用のしやすさを示す一覧ではありません。各ページで対象課程と年度を確認してください。
詳しく見る: Tsinghua University
大学院の入試と奨学金推薦の関係、掲載年度の違いを確認できます。
詳しく見る: Nanjing University
課程別の入試情報と、過年度の奨学金情報を分けて調べられます。
詳しく見る: Dalian University of Technology
対象課程と入学年度を限定した公式情報を比較するための候補です。
よくある質問
日本からの応募は、最初に中国大使館へ送ればよいですか?
JASSO協力の2026年度募集では、最初はJASSO専用システムへの和文書類提出でした。その後の国内選考合格者を、文部科学省が大使館経由で推薦します。2027年度の提出方法は新しい募集要項で確認してください。
日本在住であれば、この日本側選考に応募できますか?
2026年度のJASSO掲載募集は日本国籍が条件です。在住だけでは同じ条件になりません。過去の中国籍や親の国籍に関する追加条件がある場合も、年度ごとの公式要項に沿って確認が必要です。
面接の前にCSC登録と健康診断を終える必要がありますか?
前年度のCSC登録と健康関係書類の正式提出は、面接選考合格者が対象でした。健康診断の予約など準備に時間がかかる部分はありますが、新年度の選考順序と指定様式を確認してから手配してください。
HSKとIELTSはどちらを準備すればよいですか?
希望課程の授業言語を先に決め、日本側の条件と受入大学の条件を両方確認してください。中国語課程のHSKと英語課程の英語証明は別物です。大学側の最低水準が日本側募集より高い場合もあります。
2027年度の締切は2026年度から一年後ですか?
いいえ。2027年度の日本向け募集日程は確認できていません。2025年12月8日など、2026年入学に使われた日付を一年ずらして出願期限にすることはできません。